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尿結石とは尿結石とは

結石とは,体内で分泌物などが固まって石になった物質のことであり, 腎臓に形成されたものを腎結石といい、それが尿路に移動したものなどを尿結石という。
この尿結石が生体に悪影響を及ぼす疾患を尿結石症と呼ぶ。
尿路結石の95%は腎臓で作られている。尿結石の種類は多数あるが、 その大部分はカルシウムを主なものとしており、シュウ酸カルシウム結石と リン酸カルシウム結石のものが多い。この中でうさぎの結石症の原因となる結石は、 ほとんどがシュウ酸カルシウム結石である。

[尿結石の種類]
[シュウ酸カルシウム] 尿路結石のなかでも圧倒的に多いのかシュウ酸カルシウムを主成分とするもので、尿中のシュウ酸が増 えることが結石生成の原因。
金平糖状あるいは表面がギサギサな形になるため、小さくても尿菅に引つ掛かりやすく、排出されにく い。うさぎの尿結石のほとんどがシュウ酸カルシウムによるもの。
[リン酸カルシウム] 尿がアルカリ性にると出来やすい。シュウ酸カルシウムとともに存在していることが多い。
[リン酸マグネシウムアンモニウム(ストラバイト)] 尿素分解菌が尿素を分解した際に生成されるアンモニアにより、尿がアルカリ性になって形成される。 いったん結石ができると、結石が尿素分解菌を増やし、細菌は石を大きくさせるという悪循環が起こる。
[尿酸] 尿が酸性になった際に形成されやすい結石。 痛風、高尿酸血症、高尿酸尿症などの人がなりやすい。
[シスチン] 遺伝性のもの。

[尿結石症検査の種類]
[尿検査] うさぎの尿は白い沈殿物が多く含まれている。 白い沈殿物は無晶性炭酸カルシウムとリン酸アンモニウムマグネシウムで、 尿全体が不透明に濁っている。血尿、蛋白尿、結晶尿、細菌尿、尿pHなどを調べる。 尿中の結晶から尿結石の種類(ストルバイトまたはシュウ酸カルシウム)を推定することが可能。
[X線検査・超音波検査] 尿結石の存在を視覚的に確認する。 尿結石は一般的にX線不透過性だが、透過性の高いものや厚さの薄いものは確認が困難。
[血液検査] 腎臓機能の状態などを調べる。

  

尿結石の原因尿結石の原因

尿石は、食べ物などから摂取されたカルシウム、マグネシウム、リン、尿酸、ケイ酸、シュウ酸などの ミネラルがもとになって生成される。 これらを多く含む食物を日常的に与えたり、過剰に与えることで尿結石の危険が高くなる。
体を動かさない生活や長時間、オシッコをしない、水分をあまり取らないなども、 尿結石を作ることになる。 また、膀胱炎や細菌感染も尿結石を形成する原因となる。
尿の流れが停滞すると腎臓で結晶ができ、この結晶が核となって、成長、凝集、結石化と 段階を経て結石が形成されると考えられている。

[これまでいわれていた尿結石症の予防方法の誤り]
かつては、尿結石の主成分がカルシウムのため(ショウ酸カルシウム等)、カルシウムを多量に 摂取したり、日常的に摂取することが尿結石をできやすくすると考えられていた。
しかし、米国や日本ではそう言われるが、ヨーロッパ系の獣医やウサギ関係の研究では、 近年では反対にカルシウム不足の方を問題視している。 ウサギのカルシウムの代謝は独特なものがあり、人間のように骨に蓄えると言うことができない。 しかし一生歯を伸ばし続けるうさぎにも、当然それなりのカルシウムが必要となる。 つまり、毎日ある程度の量のカルシウムを摂り入れなければカルシウムは不足してしまうことになる。
現在でもほとんどの飼育書では、尿結石の予防のためにカルシウムの摂取を制限したペレットや カルシウム含有量の少ないイネ科の牧草をすすめる記述がなされているがこれは必ずしも正しくない。
カルシウムは、不足しても過剰に摂り過ぎても、身体に悪影響をおよぼすので 適度なカルシウムを摂取することが必要となる。
尿路結石には、野菜に含まれるシュウ酸とも関係が深く、単にカルシウムの摂取を控えれば 尿路結石にはならないという単純なものではない。
尿結石の成分のひとつとしてシュウ酸カルシウムがあるが、この生成の原因は カルシウムよりもシュウ酸の摂取に問題があることが近年の動物実験で明らかになっている。

尿路結石は人間でも動物でも、水分の摂取が足りないことが一番の原因である。 うさぎはそもそも、尿にはカルシウムが多量に含まれるものである。 したがって、カルシウムの摂取量を減らすことよりも、たくさん水分を取ることにより、 結石が大きくなる前に尿を多量にすることにより、小さい結晶のうちに排出することが 尿路結石の予防には効果的といえる。
ペットとして飼われているウサギの食事はほとんどがペレットと牧草であるため、 水分がほとんど含まれない食事をとっていることも尿路結石の原因といえる。

[尿結石(シュウ酸カルシウム)の形成過程]
シュウ酸とカルシウムが尿結石になる過程は以下のとおりである。
食べた食物は胃で消化され小腸に送られる。
そして、食物に含まれていたシュウ酸とカルシウムはそれぞれ単独のままであれば そのまま小腸に吸収される。 その後、血管を通って腎臓にシュウ酸とカルシウムが運ばれる。 そして、腎臓でシュウ酸とカルシウムが結合してシュウ酸カルシウムになり、それが結晶化して 腎結石となり、尿管に入ると尿結石となる。

しかし、シュウ酸とカルシウムを同時に摂取すると、小腸にある時点でカルシウムはシュウ酸と結合して シュウ酸カルシウムとなる。
シュウ酸カルシウムは大きすぎて小腸で吸収されないのでそのまま便として排出される。
よって、腎臓にシュウ酸カルシウムの結晶が送られることはないので、尿結石になることはない。 つまり、カルシウムを摂取することが、尿中へのシュウ酸の排泄を抑制する。 このため、結石予防のためにはシュウ酸の摂取を控えることが重要 といえる。

うさぎの尿結石の形成過程
  

尿結石の症状尿結石の症状

オシッコが出ないのはとても辛いことなので、常に様子を気遣って 異常を感知したらすぐに動物病院に連れて行って検査をすることが大事。
飼い主が気づく症状として以下のものがある。

  • オシッコがあまり出ていない
  • オシッコに血が混ざる
  • 尿をしたそうにするが出ない
  • 全くオシッコをしない
  • オシッコの時間が長い
  • どことなく元気がない
  • 水を飲む量が増えた
  • 頻繁にオシッコのポーズをする
  • オシッコが溜まった膀胱を圧迫されるので抱かれるのを嫌がる

  

尿結石の治療方法尿結石の治療方法

尿結石症になった場合、大きな結石であれば手術で取り出す。
小さな結石や結晶であれば内科治療を行う。
すでに尿結石が尿道に詰まってオシッコが出なくなっている場合には、 オシッコを通過させるための緊急処置が必要。

  

尿結石の予防方法尿結石の予防方法

尿結石の発生率は高く、また再発してしまう可能性が高い。 予防をしっかりすることにより、再発を防ぐ必要がある。

[シュウ酸の摂取量を減らす]
シュウ酸が多く含まれている野菜は、ホウレン草、レタス、ブロッコリー、サツマイモ、 バナナ(未熟なもの)、パセリ、モロヘイヤなどがあげられる。 これらのシュウ酸が多く含まれているものは与えないようにする。

[水分をたっぷり取る]
尿路結石の形成予防のために飲む水分としては、カルシウム、ナトリウム、シュウ酸の含量が少なく、 マグネシウムの含量が多い飲水である水道水が良いと言われる。
また、水分のほとんど含まれないペレットや牧草だけでなく、水分を多量に含んだ 野菜を与えることも尿路結石の防止になる。

[適度な運動]
結石のときに体を動かすと尿管の蠕動運動が高まるので結石が外に出やすくなる。 適度な運動が肥満やストレス予防だけでなく、尿結石予防にもよい。

 
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